「変な家/雨穴」間取り図好きと読書が苦手な人に【あらすじ・感想・レビュー】

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ミステリー日本

こんにちは。
ゆっこう(yuccow)です。
以前から気になっていた「変な家」を読みました!

何を隠そう私は大の間取り図好きです!
間取り図を見かけると、じっくり眺めずにはおられません。
(実は宅地建物取引士の資格持ってます)
間取り図をテーマにしたミステリーと聞いたら、もう一も二もなく、読みたくて!

確かに見たことのない異常な間取り。
そこに恐ろしい謎が隠されてるんですよ。

これ、ミステリーと言うかホラー要素が強いんですね!
最後に謎を投げかけて終わるのも、面白かったです!

こんな人におすすめ!

・間取り図が好き
・間取り図ならいくら見ていても飽きない
・ゾッとするブラックな展開も大丈夫
・読書が苦手

あらすじ

フリーライターをしている「私」は、家を買おうとしている知人から「変な間取りの家がある」と相談を受けた。
設計士をしている知人の栗原に間取り図を見せて意見を聞くと、その家には不可解な個所がいくつもあることが分かった。
いったい、何のためにこんな間取りにしたのか。
私と栗原は、その謎に挑戦するのだが、浮かび上がってきたのは恐ろしい事実だった。

見どころ

次々出てくる変な間取り

間取り図好きには、普段まず見ることのない変な間取りを見られるのが楽しいです。
作中で、この間取りはこういう事をするためのヤバイ間取りではないか……という推理が出てくるんですが、さらにもっと怪しい解釈はないものかと、ついついじっくり考えながら眺めてしまいます。

問題の個所を分かりやすく図解した間取り図が、途中で何度も出てくるので、振り返らずに読み進めることができます。
また、どこがどうおかしいのか丁寧な説明があり、間取り図初心者にも親切な作りになっていました。

その間取りの恐ろしい理由

変な間取りにした理由を推理?憶測?しながら、話が展開していきます。
その推理があんまり突拍子もない気がして「それは無いだろう」と思って読んでいたのですが、そう大きく外れてもいない様子にビックリ。
これは推理小説と言うより、ホラーに近い話だったんだ、とようやく気が付きました。
なので、多少ホラーテイストが強くても大丈夫な方におすすめです。
と言っても、そこまでスプラッターな展開ではなく、表現されている内容はホラーですが、ストーリー自体は淡々と進んでいきます。

明らかになる不気味な過去の事件

変な間取りの家が建てられた経緯が明らかになると同時に、過去の恐ろしい事件についても明らかになっていきます。
今の世の中から見るとあり得ないような展開ですが、むかーしむかしの地方にだったら、こんな話もあったのかもしれません。
口減らしという行為が本当にあったんだと思えば、そうあり得なくもないのかも。


感想

読みやすかったです!
同じ間取り図が何度も出てくるので、その都度戻って確認する必要もなかったし。
半分くらいは会話形式でストーリーが進んでいくので、あっという間に読み終わってしまいました
間取り図をじっくり眺めながらでも、読み終わるまで2時間くらいだったでしょうか。
なので、読書があまり得意ではない方にも、気楽に読める作品です。

私個人としては、ホラーテイストではなく、もう少し現実的な謎解きを期待していたので、思っていたのとはちょっと違ったかなという感じ。
でも、純粋に娯楽として楽しめました

Twitterとか、短文の表現に慣れてる人にも読みやすくて良いんじゃないかな。

おすすめポイント

・あり得ない間取り図を見ながら推理する楽しさを味わえる
・読書が苦手な人にも読みやすい書かれ方
・気軽にストーリーを楽しむことができる

「変な家」感想のあとがき

この本は、間取り図がとにかく好き!という方や、気軽にホラーテイストのミステリを楽しみたい♪という方むけだと思います。
本格的な推理で謎を解きたい!というタイプの方は、ちょっとがっかりするかも。
その代わり、普段読書が苦手であまり読まないタイプの方は、楽しめるんじゃないかと思いました。
私は、間取り図を見るのがとにかく大好きなので、楽しかったです!
これを読んで、自分でも謎の多い変な間取りを考えてみたくなってしまいました(笑)。

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