「殺戮にいたる病/我孫子武丸」最強のどんでん返し!【あらすじ・感想】

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ミステリー日本

こんにちは。ゆっこう(yuccow)です。

今回ご紹介するのは、先日読んで、
衝撃を受けすぎてノックアウトされた
「殺戮にいたる病」です。
これは、今まで読んだ中でも
ダントツのどんでん返しでした。
よくこの本の紹介で「ネタバレや詳しいことは知らないまま読んだ方が良い」というのを聞くんですが
まさに、そのとおり!
ぜひ、何も知らないまま読んで、私と同じ衝撃を受けて欲しいと思います
なので、このページでも
ネタバレは一切なし
で行きますね。
紹介するのが非常に難しいんですが、作品から受ける衝撃度が減らないように魅力を伝えたいと思います。


そして、この本、今まで読んだ中でもかなりダークな部分の多い作品でもありました。
グロテスクな表現が苦手な方はお気を付けください。

こんな人におすすめ!

・とにかく、すごいどんでん返しが読みたい
・作者に思いっきりだまされたい
・グロテスクもエロティックも全然平気だ

あらすじ

東京で連続殺人が起きた。被害者は全員女性。犯人は蒲生稔という男だった。逮捕されるまで、彼は被害者を猟奇的な方法で殺害し続けていた。

読むときに気をつける点

いつもなら、ここで作品の見どころを紹介するんですが、この作品は紹介が難しいので、見どころというより気をつける点をちょっとお伝えしておこうと思います。

事前にネタバレを読まないこと

まずは、コレです!
この作品はネタバレしてしまうと、面白さが何分の一にもなってしまいます。
気持ち良くだまされて、気持ち良く衝撃を受けるためにも、うかつにネタバレを見てしまわないようにお気を付けください。
心配せずとも、この本、すごーーーく面白いのであちこち感想を見て歩く必要はないかと思います。

犯人は冒頭で分かってしまう

先ほど、あらすじで犯人の名前を書きましたが、これはネタバレではありません。
作品の冒頭、1行目で蒲生稔は逮捕されています。
そこからストーリーが始まるのです。
その後、稔の犯行が逐一細かく書かれて行きます。

ですから、この作品は犯人当てでも、方法当てでも、動機を当てるのでもないんです。
なのに、素晴らしく面白い!すごい作品です。

猟奇的な表現アリ

稔は猟奇的な殺害を繰り返すので、その様子がかなり細かく描写されています。
死体を切ったりとか、そんな様子ですね。
また、エロティックな描写もかなり多いです。
ですので、そういうのが苦手……という方は、やめておくか覚悟してからページを開いてくださいね。

感想

ラストの数行を読み終わったとき、後ろから頭をガンと殴られたような衝撃を感じました。
まさに、世界がグルっと回転して、自分がどこに立っているのか分からなくなるような感じ
家でひとりで読んでいたのに「……え!?ウソ!」と、思わず声を出してしまいました。
自分はどこから騙されていたのだろう??
と、読み終えた直後に最初から読み返したくなるのは間違いなしの作品です。
でも、なかなかダークな表現が多かったので、読み返すには数日から数週間、心を回復させる必要がありました。
そのくらい、いろんな意味で衝撃の強い話でした。
でも、素晴らしく面白い!
この本に出合えて良かったです!!!

おすすめポイント

・頭をガンと殴られたような衝撃のラスト
・読み終えた瞬間に、絶対最初から読み返したくなるしかけ

あとがき

この本は、Twitterで知り、評判が高いようだったので読んでみました。
Twitterのみなさまはネタバレ等に非常に気をつけていてくださったようで、予備知識は一切なしで読むことができました。
おかげさまで、後頭部はガツンと殴られるし、自分がどこにいるのか分からなくなる病にもかかりました(笑)。
読んでる最中は、なかなかホラーでグロテスクな展開に心が折れそうになりましたが、読み終わってみた今、私のミステリーベスト10に入る作品になりました。
ホント、面白かったです。おすすめ♪

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