1,2月に読むならこれ!みんなで楽しめる「はつてんじん/川端誠」全学年・冬

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絵本

こんにちは。ゆっこう(yuccow)です。
絵本の読み聞かせ歴16年・学校図書館司書教諭の資格を持つ私が、小学生への読み聞かせにおすすめな絵本を紹介しています。

今回、ご紹介するのは落語絵本「はつてんじん」(クレヨンハウス)です。

1年生から6年生まで、みんなで楽しめる貴重な絵本。大人も楽しい落語絵本です。

おすすめの学年&時期

・小学校全学年(大人も楽しめます)
・1月、2月

あらすじ

初天神(はつてんじん)というのは、新年になってから初めて天満宮にお参りに行くこと。
ある日、おとうさんが天神様の縁日に行こうとすると、それを見つけた金坊が「ぼくも連れて行って」とせがんだ。
仕方なくつれて出かけたは良いが、そこで「あれ、買って」「これ、買って」と始まる金坊。
ついには大きな凧を買わせられるおとうさんだったが――。

(所要時間 約9分)

「はつてんじん」の魅力

落語絵本なので、とにかく笑えます
ストーリーもどんどん進んで行くし、語り口も軽快なので小さな子も飽きません。
主人公が父と息子で、しかもお祭りであれこれ買ってとねだるストーリーも、小学生には身近で感情移入しやすいんでしょうね。
オチも楽しくて、読み手も聞き手もみんなで楽しめる絵本です。

読み聞かせポイント♪

おとうさんと金坊の会話がポンポンと続くので、同じ調子になってしまうと聞きにくくなるかも?
読む速さや、声の高さで変化をつけると分かりやすいかもしれません。
私は、金坊の声をホンのちょっとだけ高めにして読んでいました。やりすぎない程度に。

とは言え、この本は中身がとにかく楽しいので、誰がどんな風に読んでも基本は楽しんでもらえると思います!

読み聞かせ時のエピソード

読み始めた瞬間から、夢中になって聞いてくれます
お祭りに行くときに「あれ買って、これ買って」は言わないと約束させられた金坊が、うまくおねだりをするシーンは、みんなニヤニヤして聞いているのが印象的です。
酔っ払いに怒鳴られるシーンではハラハラしてるし、とにかくみんな金坊になり切って聞いているんですね。
なのに……この絵本は、実は金坊にとっては、ちょっと楽しくないオチで終わってしまいます。
それでも読後感が良いので、みんなカラリと笑って終わるんです。面白いですね。

絵本の情報
落語絵本「はつてんじん」川端誠(クレヨンハウス)

最後に

私自身、落語絵本が大好きで、読み聞かせによく使いました。
どれも面白いのですが、中には高学年じゃないと難しいかなという絵本もあります。
オチの面白さが理解できないと、せっかくの落語の魅力も半減ですもんね。
その点、この「はつてんじん」は、オチも分かりやすく1年生から6年生までみんなが同じように楽しめる貴重な絵本です。
1年じゅういつ読んでも良いのですが、絵本の初めに「1月25日、2月25日が天神様の縁日」と出てきますので、その頃に読むとなお良いのではと、今回ご紹介しました。


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