「ラプラスの魔女/東野圭吾」空想科学ミステリの魅力を知る!【感想・あらすじ】

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ミステリー日本

こんにちは、3日に1冊ペース読書人生ゆっこう(yuccow)です。
今回読んだのは、東野圭吾さんの「ラプラスの魔女」。

これは東野圭吾さんの作家デビュー30周年記念作品だそうで、「空想科学ミステリ」とうたわれております。
いつもとはちょっと違った魅力がある作品です。

実は今回、先に「魔力の胎動」を読んでしまって「???」となり、
後から「魔力の胎動」は、「ラプラスの魔女」の番外編的な立ち位置の作品だと知りました。
で、慌てて「ラプラスの魔女」を読んでみたわけです。
「魔力の胎動」より先に「ラプラスの魔女」を読むことを強くお勧めします!

「ラプラスの魔女」素晴らしく面白かったです!!!
ほぼ一気読み!自信をもってお勧めできる作品です!

では、あらすじと感想をお伝えしたいと思います。

こんな人におすすめ!

読み応えのある本が好き
ミステリーも好きだけどSFも好き
サスペンス大好き
単純な謎解きには飽きてきている

あらすじ

温泉地で映像プロデューサーが、硫化水素による中毒で亡くなる。
当初は事故と思われていたが、プロデューサーの母が3か月前に「息子が殺される」と警察に相談していた。事故に見せかけた殺人の疑いも。
その少し後に、別の温泉地でまた別の人物が硫化水素事故で亡くなるが、同じく映像関係の仕事をしている男だった。
これらは事故なのか、連続殺人なのか。

見どころ&感想

魅力的な登場人物

幼いころに竜巻で母を失った少女、羽原円華は、風や水の流れを読む能力を持っています。
硫化水素の調査をしていた青江教授は、事件現場に頻繁に現れる円華に興味を持ちます。
この二人のコンビが面白い!
特に円華の周辺にいる人物たちは個性的です。

漂うSF感

「空想科学ミステリ」というだけあって、ちょっとSFっぽい設定が出てきます。
天才医師による脳の手術で特殊能力を得られるのですが、地に足のついた空想というか、まるっきりウソっぽくない設定なので、いつの間にか世界感に入り込んでしまいます。

サスペンス感にわくわく

特殊な設定もあり、犯人は早い段階で想像がついてしまうのですが、
この小説は謎解きだけではなく、サスペンス要素もあって、最後まで素晴らしく楽しむことができます!
間違いなく、最後の瞬間まで、ハラハラどきどきを楽しめます!

いつの間にか犯人を応援したくなる

これがこの小説の一番面白くて不思議なところなんですが、登場人物に魅力がありすぎて、いつの間にか、犯罪の成立を願ってしまっている自分に気が付きます。
犯行を食い止めようと必死な人々を応援しつつも、いつの間にか「急げ!頑張れ!」と犯人を応援しそうになっている自分に気が付くんです。アブナイ、アブナイ。
こんな小説って珍しいですよね!

おすすめポイント

「ラプラスの魔女」は、空想科学ミステリというジャンルの世界観を楽しむことができます。
円華をはじめ登場人物も魅力がありすぎなんですよ。それは犯人も同じ。とても魅力的な犯人なんです。いつの間にか犯罪の成立を願っている自分に気が付いて愕然とするほどです。
ストーリーは、サスペンス要素もあって、ハラハラどきどき。スピーディに展開していくので、最後まで目を離すことができません。

おすすめポイント

空想科学ミステリの世界感を楽しめる
登場人物の魅力がいっぱい
サスペンス要素もあり、最後までスピーディーに展開していく

「ラプラスの魔女」の感想まとめ

読み終えた後は、とにかく大満足でした。
まるで長い冒険を終えたような気分。
そして、読み終わった直後は「くすっ」と苦笑いしていること間違いなしの小説です。

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