「祈りのカルテ・再会のセラピー/知念実希人」最後の最後で分かるタイトルの意味【感想・あらすじ】

ミステリー日本

こんにちは。ゆっこう(yuccow)です。
今日、ご紹介するのは、テレビドラマにもなった「祈りのカルテ」の続編「祈りのカルテ・再会のセラピー」です。
今回も、読み終えた瞬間に「知念先生にやられた!」と思いました。
単に心がほっこりする医療ドラマ&軽めのミステリーだと思って読んでいたら……最後、心にぎゅん♪と刺さります
思わず涙が……!

「祈りのカルテ」で研修医だった諏訪野先生も、今は循環器内科医になっています。
が、ストーリーの中心は、やはり研修医だったころの頼りない(けど、一生懸命で優しい)諏訪野先生です

中編が3本入って長編になっている構成ですが、相変わらず心がほっこりと温かくなる話ばかり♪
優しい気持ちになりたい人にピッタリなストーリーです。

こんな人におすすめ!

・病院物のミステリーが好き
・温かい気持ちになりたい
・殺人や暴力が出てこない話が良い

あらすじ

循環器内科医になった諏訪野は、学会の帰り道で医学部で同級生だった小鳥遊と会う。
小鳥遊と一緒にいた研修医の鴻ノ池に、研修医時代の印象的な出来事を聞かせて欲しいと言われた諏訪野は、いくつかの思い出を語り始める。

救命救急部

通りで倒れていた男性が、救急車で運び込まれた。意識がもうろうとしているその男性は元ヤクザで、以前に「入院させろ」と言って大暴れしたことがある人物だった。
どうせ酔っぱらっているだけだろうと思った諏訪野だったが、処置中にその男性が痙攣を起こす。

形成外科

元アイドルで現在は売れない女優である月村空良は、何度も整形手術を繰り返していた。
そのせいで全体のバランスが崩れており、形成外科医の三上から「これ以上手術しても美しくなくなるとは思えない」と言われても、それでも手術をすると言い張る。
彼女は「醜形恐怖症」という心の病なのか、それとも他に何か顔を変えたい理由があるのか。

緩和ケア科

諏訪野の最後の研修の場は、緩和ケア科だった。そこで諏訪野は一人の患者の担当を任される。
余命数週間の広瀬を、心置きなく旅立たせてやりたいと考えた諏訪野は、彼の望みを探るため対話をすることに。
そこで広瀬から、過去に強盗犯として7年間服役していたこと、しかし、それは冤罪だったと言いうことを聞かされる。
諏訪野は、残り数週間で過去の事件の真実を明かすことができるのか――。

見どころ&感想

寄り添いすぎるほど、他人の心に寄り添う諏訪野先生。精神科の医師からは「精神科には向いていない」と言われてしまうほどです。
そして、だからこそ気が付くことや思いつくことが鍵になって謎が解けていきます。
他の誰も気が付かないようなポイントを見逃さず、相手に親身になってあげる諏訪野先生の姿勢に癒されます

そして、この作品の一番の見どころは3話目の緩和ケア科の話です!
諏訪野先生が過去の事件を一生懸命に調べて、なんとか真実を見つけようとする展開にハラハラ。
いち研修医が、忙しい合間にちょっと調べて、過去の物になっている事件をひっくり返せるんだろうか?
そう思って読み進めると、最後に意外な展開が待ってるんです!
もちろん、緩和ケアという場なので心にジーンと来るんだろうなとは思っていましたが、まさかこう来るとは!
この話、ぜひ読んでみて欲しいです。

おすすめポイント♪

・優しくて癒されるストーリー
・最後に「やられた!」と感じさせられる展開

このシリーズを未読の方は、ぜひこちらの「祈りのカルテ」も♪

あとがき

1作目の「祈りのカルテ」が、読んでいてとても心地よいストーリーだったので、迷わず2作目の「再会のセラピー」も購入しました♪
紹介されているあらすじを読んで、医師になった諏訪野先生の話なんだなと思っていたら、メインは研修医時代の諏訪野先生でした。
現在の諏訪野先生は、ほとんど出てこないと言ってもいいくらい。
そこで、単純な私は「あー、過去の話を思い出している作りだから、過去の自分との『再会のセラピー』なんだ」と思ってしまったのでした。。。
そして、全部読み終わってから「そういう意味だったのか!やられた!」と思うことになるのです。

知念先生の作品って、毎回毎回読み終わってから「やられた!」って思うんですが、癒し系のこの話でまでやられるとは(笑)。
私みたいな反応を思い描いて、ニンマリしながら作品を書いてらっしゃるんじゃないかなあと、思う私でした。

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