のんびり行こうよ、と伝えたいときに「いいから いいから/長谷川義史」【絵本・読み聞かせ】

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絵本

こんにちは。ゆっこう(yuccow)です。

絵本の読み聞かせ歴16年、「読み聞かせ講座」担当経験のある私が、お勧めの絵本や読み聞かせ時のポイントなどをお伝えしています。

今回お勧めするのは、長谷川義史さんの「いいから いいから」です。
「だじゃれ日本一周」でおなじみの長谷川さんですが、「いいから いいから」もほっこりとした持ち味はそのままに
のんびり、ゆったりとした気持ちにさせてくれる絵本です。

おすすめの学年&時期

・全学年(1~6年生)
・一年中いつでも
・頑張りすぎちゃう子におすすめ

あらすじ

「ぼく」の家に、ある日かみなりの親子がふってきました。するとおじいちゃんは「いいから いいから。ゆっくりしていってください」とご飯にお風呂も用意します。なにが起こっても「いいから いいから」と動じないおじいちゃん。かみなりの親子が帰った後におへそを見ると――。
(所要時間 約4分)

絵本の魅力

とにかく、どんな状況になっても「いいから いいから」と動じないおじいちゃん。
さすがにそれはマズいでしょ、というときにも「いいから いいから」と言うおじいちゃんに、聞き手の子どもたちは「えー!」と大騒ぎ。
盛り上がります。
そして、だんだんとホッとした顔をするんです。
そう!世の中そんなに焦ったり心配したりしなくても、案外大丈夫なのかも?と感じさせてくれるのが魅力ですね!

読み聞かせポイント♪

読む部分が少なめなので、全体的にゆっくりめに読んだ方が良いです。
子どもたちが、絵を楽しむ時間を取れるように。
特に最後のページは文字がありませんが、次回作「いいから いいから2」への予告編のようになっています。
そのことに子どもたちが気付けるように、ちょっと長めに絵を見せてあげて欲しいです。

読み聞かせ時のエピソード

この絵本も盛り上がるタイプの本です。
何が起きても「いいから いいから」と流すおじいちゃんに、子どもたちは「えー!?」とか「うわあ!」と、大騒ぎ。
次は何が起きるのかと、期待でワクワクしながら聞いてくれます。
印象的なのは、読み終わった後の子どもたちの表情です。

絵本が終わると、張りつめていた表情がホッとゆるんでるんです。

子どもたちの中には、頑張りすぎてしまったり、ものごとを真面目にとらえ過ぎてしまったりする子がいます。
おじいちゃんが、どんな場合にも「いいから いいから」と繰り返すのを見て
「もっとゆるく生きて良いんだ」
と、ちょっとホッとするのかもしれませんね。

絵本の情報

「いいから いいから」長谷川義史 絵本館

最後に

この絵本も、子どもたちに大人気です。
読み終わると、最後の予告?を目ざとく見つけた子が「これ、2もあるの!?」「え、読んで読んで!」と大騒ぎになります。
次回に別の本を持って行くと「いいから いいからの続きは~?」と催促されるほど。
一部でこのシリーズは1だけあれば十分というレビューも見かけますが、私は2以降もどれも楽しいと思います。
もちろん、子どもたちも大喜びで聞いてくれますよ。
現在はこのシリーズ、5まで出ているようです。
読むと、子どもだけでなく大人も、ゆったりとし気持ちにさせてくれるステキな絵本です

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