天気に興味が持てる「あしたのてんきは はれ?くもり?あめ?」【読み聞かせ・小5理科の学習にも】

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絵本

こんにちは。ゆっこう(yuccow)です。
今日、ご紹介するのは科学絵本「あしたのてんきは はれ?くもり?あめ?」です。
いつもの物語になっている絵本とはひと味違う魅力がある科学絵本。
絵本なんて~と、いまいちノリの悪い高学年男子にも大人気の絵本です。
特に、この絵本は身近な天気がテーマになっていて、小学校5年生の天気についての学習の導入としてもピッタリです。
もちろん、低中学年さんや幼稚園児に読んであげても楽しめる内容になっています♪

おすすめの学年&時期

・低学年、中学年、高学年(幼稚園でも楽しめると思います)
・一年中
・5年生は5月~6月ごろ?(天気の学習の導入に♪)

内容紹介

この絵本はストーリーのあるタイプとは違います。
天気にまつわることわざなどから、明日の天気を予想する方法を伝えてくれる内容になっています。
例えば

ほしが またたくと かぜ

ほしが ちかちか またたくのは、
そらの うえのほうで、かぜが つよくなったり
よわくなったりするから。
あしたは ちじょうでも かぜが つよくなるよ。
おてんきも かわるかもしれない。

「あしたのてんきは はれ?くもり?あめ?」福音館書店より

こんなふうに、わかりやすい文章と、美しい空の絵でお天気の変わり方を紹介してくれます。

この本の魅力

分かりやすい解説

さまざまなお天気の予想の仕方が、小さい子にも分かりやすく書かれています。
短い言葉で、シンプルに、やさしく語りかける口調でお天気について教えてくれるので、スッと頭に入ってきます。

自分でもトライできる身近さ

上記の引用部分からも感じられるとおり、とても身近な事象から、だれでも簡単に明日の天気を予想できることを教えてくれます。
夕焼けや朝焼け、山にかかる雲の形。
見たことがあるウロコのような雲の形。
この絵本では、ひとつひとつの現象の簡単な理由と、そこから予想できるお天気を楽しく学べます。
面白くて今すぐ、外の雲の様子をちょっと確かめてみたくなってしまうこと間違いなしです。

天気の学習の導入としても使える

5年生の1学期に理科で天気の学習があると思います。
この絵本は、その導入として使うのにもピッタリです。
「絵本なんて」と敬遠しがちな高学年男子も、科学的な内容の絵本だと食いついてきます(笑)。
「天気に興味を持ってもらう」のが目的なら、この絵本は最適です!

おすすめポイント

・分かりやすい、やさしい文章
・すぐにでも生かせる身近な話題
・天気の学習の導入にも使える

読み聞かせポイント

この絵本は、とてもシンプルでやさしい言葉遣いで書かれています。
内容も科学的なことなので、特に抑揚をつけたり間を取ったりといったテクニックは要らないと思います。
強いて言えば、ゆったりとした文章の調子に合わせて、ゆっくりと読むことでしょうか。

絵本の情報
「あしたのてんきは はれ?くもり?あめ?」 野坂勇作さく 根本順吉監修 福音館書店 かがくのとも傑作集

あとがき

初めてこの絵本を読み聞かせに使ったのは、5年生のクラスでした。
多分5月ごろだったと思います。
高学年ということもあり、科学絵本も取り入れた方が良いかなと、軽い気持ちで読みました。
読み終えるとすぐに、担任のベテラン教諭が来て「これは、天気の学習の導入にピッタリ。ナイスタイミングです!」と大喜びされました。
まだ、司書教諭の資格を取る前でしたので、絵本を授業の導入に使うという考えがなくて「そういう使い方もできるのか」とビックリしたものです。
その数年後に再び5年生を担当した年があり、この絵本を読みましたが、普通の授業と違ってみんな食いついてきてくれました(笑)。

そんなわけで、天気の学習の指導案に悩んでおられる教諭のみなさま、お勧めですよ!

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